②朝ごはんにみそ汁を飲む
「朝、みそ汁を飲む」というのは、全ての人にお勧めしたい食養生です。
朝はパン食の人も多いと思いますが、出来るだけ工夫をして取り入れてみて下さい。
女性は年齢を重ねると必ず閉経を迎えます。閉経を東洋医学的に解釈すると「出す血が無くなった状態」と言えます。それなら閉経した人は貧血なのかというと、もちろんそうではありません。では「血がなくなる」の「血」とは何なのでしょうか? ここで考えられるのは「女性ホルモン」です。先ほどの「血」の代わりに「女性ホルモン」という言葉を入れてみるとしっくりきます。「女性ホルモンが無くなると閉経する」、つまり閉経は女性ホルモンの分泌が減少することで起きるもの、ということです。
閉経の定義は1年以上月経が無いこととされますが、月経が無いということは女性ホルモンがそれ以前より減っているということです。東洋医学的に言うと、女性ホルモンが減っている状態は「血虚」です。女性は年齢を重ねるうちに、誰もが少しづつ血虚になっていくのです。
みそ汁の主成分は大豆ですが、大豆は「血」を補う作用があります。ただし食べ物なので、その効果は穏やかです。年齢とともにゆっくりと進む血虚に対しては、大豆の穏やかな補血作用がちょうど良いのです。
またみそ汁は発酵食品です。基本的に発行した食べ物は体を温める性質があります。
みそ汁は温かくして飲むので、朝のみそ汁は1日の始まりに体の内側から温めるとても良い食養生なのです。朝にみそ汁を作る余裕がない人は昼や夜でも構いませんが、普段体を冷やす生活をしている人には朝のみそ汁をオススメします。
みそ汁に入れる具材に決まりはありません。あえて言えば、いろいろな色やいろいろな味の具材を入れられるといいですが、いつも冷蔵庫にある自分が食べなれた食材で構いません。顆粒だしを使っている人はわざわざダシをとらなくてもいいですし、あらかじめカットされた冷凍野菜などを活用すれば包丁を使わなくても作れます。
普段みそ汁を作っていない人は、具材と味噌でお湯を溶くだけのインスタントから始めても良いでしょう。毎日続けることが大事なので、頑張り過ぎず、続けやすい方法を見つけて下さいね。